jeté ジュテとはバレエダンサーが足を横に蹴って跳ぶジャンプのこと。
繊細で緊張感のある軽やかな躍動感をシンプルな形に込めました。
外に向かう曲線の存在感あるディテールとメリハリのあるシルエットが独特の風合いを醸し出す、他にはないデザインが印象的なシリーズです。
食具標本
樫原ヒロが作品に向き合い続けてきた時間を封じ込めた作品群です。
あえて光沢を抑えた古びた質感は、制作の手触りや初めて形が生まれた瞬間の記憶を呼び起こし、感情や物語が沈殿して固まった“痕跡”として佇んでいます。
それは単なるカトラリーではなく、時間を標本のように留めた存在。
箱や額に収められた姿は、使う道具から鑑賞対象へと役割を変えます。
貼られた直筆ラベルには作品名・素材・完成日・サインが記され、その瞬間にしか刻めない情報が、作品に宿る時間の証として残ります。
眺める行為は、道具を使用する時間とは異なる軸で進み、作家が積み重ねた思考や熱、触れられてきた空気までも静かに感じ取れる体験となります。
食具標本とは、過去へと遡るように作家の時間に触れ、その痕跡を味わうための作品群です。
日常の中でふと視線を向けるたび、記憶の層が深まっていく──
そんな“時間の標本”をお楽しみください。
* 食具標本は鑑賞用のアート作品です。下記の注意点をよくお読みになってご購入ください。
作家紹介
樫原ヒロ
テーブルの可愛いと美味しいを支える 小さな脇役たちを作っています。
カトラリーを作り始めたきっかけは、料理好きの妻が素敵な器やカトラリーを集めていたこと。妻を喜ばせたい、素敵なティータイムを過ごして欲しいと思い作り始めました。
2020年から本格的に制作を始め、“育てるカトラリー”をコンセプトに、エイジングを楽しめる素材、真鍮や洋白を使ったスタイルを固めます。
現在ではカトラリーをキャンパスと捉え、自身が美しいと感じた情景や事柄をシンプルなデザインに込めた作風で新しい作品を生み出しています。
真鍮という素材の魅力
真鍮はアンティーク食器にも使われている素材です。
銅と亜鉛の合金で、通常は金色の美しい光沢をしています。
樫原ヒロの作品では、表面を焼くことで独特のマット感ある飴色に仕上げており、独特の陰影をお楽しみいただけます。
作品はひとつひとつ作家の手で作られています。
写真とお手元に届く作品には風合いや色、形、サイズの違いがあることがございますが、ぜひそれぞれの個性としてお愉しみください。
| サイズ |
フォーク: 約 縦195mm × 横23mm × 高10mm(外箱: 縦240mm × 横65mm × 高30mm) スプーン: 約 縦195mm × 横32mm × 高16mm(外箱: 縦240mm × 横65mm × 高30mm) ケーキフォーク: 約 縦160mm × 横19mm × 高9mm(外箱: 縦190mm × 横65mm × 高30mm) ティースプーン: 約 縦155mm × 横28mm × 高13mm(外箱: 縦190mm × 横65mm × 高30mm) |
| 重量 |
フォーク: 約22g(外箱込み: 約80g) スプーン: 約24.5g(外箱込み: 約85g) ケーキフォーク: 約15g(外箱込み: 約62g) ティースプーン: 約16g(外箱込み: 約64g) |
| 素材 | 真鍮(C2801) |
| 原産国 | 日本 |
| 注意点 |
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